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「愛知発酵食文化ガイド育成プログラム」について
いま、世界的に関心が高まっている発酵食。愛知「発酵食文化」振興協議会では、日本に訪れる外国人客の誘致を目指し、さまざまな取り組みを行っています。
今回ご紹介するガイド育成プログラムも、その取り組みの一つ。愛知の「発酵食文化」の魅力を訪日外国人に伝えることのできる、ガイドを育成するためのシリーズ講座です。
ガイドの存在は、いわば発酵の魅力を世界に広める伝道師!
募集では定員を大幅に超える39名の応募があり、急遽、枠を増やして計12名の方がプログラムを受講されました。
「発酵」と「ガイド」を実践的に学ぶ、全6回の講座内容
ガイド育成プログラムは、2025年7月15日から10月1日にかけての全6回講座。
協議会の有識者も務めている国際唎酒(ききざけ)師 吉田さき子講師によるオリエンテーションに始まり、全国通訳案内士としてインバウンド観光の現場で活躍されている山口吾往子講師の「ガイドツアー体験」、総合旅行業務取扱管理者 神谷有子講師の「ガイド概論」、発酵ライフアドバイザーPRO.の葛山佳代子講師の「愛知の発酵概論」など、前半は主に学びの時間。後半には「試食ワークショップ&ロールプレイング」、「現地ガイド実践実習」を用意し、実践を通してスキルアップを図ります。
なお、今回選ばれた参加者は、全員が全国通訳案内士の国家資格を有するプロのガイド経験者。
発酵食ガイドへの意欲も高く、ハイレベルな講座内容となりました。
プログラムの総仕上げ! 個性豊かな「現地ガイド実践実習」
今回取材した「現地ガイド実践実習」は、全6回プログラムの最終講座。参加者が現地を案内しながら、各自で事前準備した台本をもとに、英語でガイドをするというものです。
ガイドコースは名鉄「岡崎公園前駅」からスタートし、歩いてカクキュー本社前、資料館、味噌蔵などを巡って、試食コーナーでゴール。
コース上に12のガイドスポットを設けてあり、くじで決まったスポットを案内するルールです。
当日その場でくじを引くので、どこをガイドするかはわかりません。
そのため、受講者はすべての箇所をご案内できるよう準備しておかなければなりませんでした。
参加者から次々飛び出すトークには、岡崎城主から天下人となった徳川家康が豆味噌を好んだ逸話や、カクキュー創業者である早川久右衛門が侍から味噌職人に転身したエピソード、職人の数が減ってしまい今や限られた人しか作れなくなってしまった木桶の説明、味噌蔵では、重石の石積みが一人前にできるまでに10年かかる話など、思わず夢中で聞き入ってしまう八丁味噌のエピソードが満載!
加えて、味噌にまつわる体験談やユーモアも交えつつ、参加者それぞれの個性が生きたガイド実習となりました。
ガイド実習を終えた受講者の声
〈発酵食について〉
「大好きな発酵食のガイドプログラム。難しかったけれど、とても楽しく学ぶことができました」
「以前は赤味噌が苦手でしたが、プログラムを受講して、こんなに素晴らしいものだったなんて!と考えが180度変わりました」
「発酵食そのものはもちろんのこと、発酵食づくりに欠かせない木桶職人が途絶えそうになっているという話なども、知ることができてよかったです」
〈ガイドについて〉
「同じスポットを説明するにもガイドによって切り口が異なり、どう伝えるか?という点が面白いと感じました」
「普段は人のガイドを聞く機会がないので、とても勉強になりました」
「スクリプト作成にAIを活用する方法なども教えていただき、試してみましたが、自分らしさが消えてしまわないようバランスが大切だと感じました」
また、当日の実践ガイドには「カクキュー八丁味噌」で広報を務める野村氏も同行。
「感動しました。しっかり準備して作りこんでいただき、パッケージを見ただけではわからないことを伝えてもらった。従業員にも聞かせたかった」とのコメントをいただきました。
「菌がつないだ縁を、継続的な学びの場に」
―講師によるプログラム総括
プログラムの講師を務めたのは、全国通訳案内士としてインバウンド観光の現場で活躍する山口吾往子(あゆこ)氏(写真中央)。「パーソナルストーリーが満載で興味深く、互いに学ぼうという姿勢もすばらしかったです。菌がつないでくれたご縁。これで終わりではなく、今後も学びの場としてコミュニティを育み、仕事につなげられたら」と締めくくりました。
<受講者の後日談>
プログラム終了後には、早速、ガイドの仕事に生かせたという声や、ご自身が発酵食のファンになったという声が講師のもとに届きました。その一部をご紹介します。
・「ガイドのお仕事で、ゲストから「Kojiって要するに何?米なの?」と結構突っ込んだことを聞かれ、 研修で作ったスクリプトがそのまま役に立ちました!」
・「研修のおかげで、きっと淀みなく?楽しく通訳できると思います。 試飲や見学時など、話せることはたくさんある!とワクワクします。研修がなかったら、 お粗末な英語だったかもしれません。」
・「愛知県の味噌・醤油の蔵元がマルシェに出店されていて、 『生味噌(すり)』を購入しました。“すり”や “粒”なども、講座で学んで親しみを持ちました。」
今後ますますのご活躍、期待しています!







