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家康も愛した「豆味噌」のふるさと
味噌Aichi Miso
味噌文化が根付くあいちで、古くから親しまれる「豆味噌」。長期熟成により濃縮されたうまみが特徴です。黒っぽい見た目とは裏腹に、塩分量は少なめ。グツグツ煮込むほどにおいしくなる、食材の臭みを軽減するなど、さまざまな特徴があります。
かの徳川家康が好んだというエピソードも残されており、あいちには見学や買い物も楽しめる味噌蔵が多くあります。 -
たまり・白しょうゆは、あいちの特産品
しょうゆSoy Sauce
5種類あるしょうゆのうち、あいちの特産品が「たまりしょうゆ」と「白しょうゆ」。
「たまりしょうゆ」は、豆味噌を作る過程でにじみ出る(溜まる)液体を集めたのが始まりとされています。刺身や寿司に添えられ、こっくりとしたとろみと、濃厚なうまみが特徴です。
対照的に「白しょうゆ」は、色が淡く、素材を引き立てるのに向きます。江戸時代後期に現在の碧南市で発祥したとされ、今も三河地方で造られています。 -
伝統の三河みりんは、和のリキュール
みりんMirin
和食の陰の主役と呼ばれ、甘辛いあいちの食にも欠かせないみりん。あいちには、三河みりんの発祥となった醸造元があり、今もなお、伝統的な製法で造り続けています。
伝統製法によるみりんは、もち米が麹に分解されることで、上品でまろやかな甘みと深いコクが生まれます。砂糖が貴重だった江戸時代には、甘いみりんは大変重宝されたそう。日本生まれの「和のリキュール」として、海外からも注目を集めています。 -
あいち発の酢が、寿司ブームの火付け役!
酢Vinegar
食酢のトップシェアメーカーが本社を構えるあいちでは、古くから酢造りが行われてきました。酢が貴重だった江戸時代には、酒造りの副産物として大量にできる酒粕から酢を製造し、江戸に握り寿司の一大ブームを巻き起こしたというエピソードも残されています。
現在、日本で主流となっているのが、米を原料にした米酢。クセがなくやわらかな酸味が和食によく合います。 -
飲み比べも楽しい、あいちの地酒
日本酒Japanese Sake
その土地の米と水を原料に造られる日本酒は、味わいや香り、口当たり、後味まで、個性豊か。あいちは、木曽川や矢作川などの伏流水、尾張、三河の平野部や山間地域 で育つ良質な原料米、気候風土にも恵まれ、古くから酒造りが発達しました。江戸時代の一大産地だった知多半島や西三河には、今も多くの蔵が残っています。蔵ごとの個性を飲み比べて楽しむのも、日本酒の醍醐味のひとつです。
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漬物王国あいち、「守口漬」が特産品
漬物Pickles
漬物王国とも呼ばれるあいち。野菜が豊富にとれることなどを背景に、江戸時代末期から漬物業が発展し、現在も全国上位の漬物産地となっています。
特産品の「守口漬」は、世界一長い大根「守口大根」を巻いて漬け込んだ、見た目もユニークな逸品。
このほか、西三河地方の「山牛蒡(やまごぼう)八丁味噌漬」や、東三河地方の「渥美たくあん」も、あいちの伝統的な漬物です。 -
昔ながらの納豆や、麹、甘酒も人気!
その他Others
定番の発酵調味料のほかにも、あいちでは、さまざまな発酵食品が造られています。全国トップの生産量を誇る「納豆」や、豊橋市名産の「濱納豆(はまなっとう)」。さらに最近では、発酵食品の仕込みに使われる麹自体が注目されるようになりました。健康効果や、食品をおいしくする効果があるとして、「塩こうじ」や「しょうゆこうじ」を調味料として使うほか、美容のために甘酒を飲む人も増えています。